2012年12月29日土曜日

uramado outfits vol.5・記憶の運河・螺旋海岸・オープニングナイト

12/22

目が覚めたら薄暗くて、「まだ早朝だな」と思ったが、時計を見たら10時だった。雪がちらついており曇天。朝市経由で出勤。
今日は忙しくてドタバタになるような事もなく、かといって心配になるほど静かになるということもない、程よいお客さんの出入りだった。昼過ぎに岩淵さん、麓さん、阿部理沙さんが揃ってサンタ帽を被ってご来店。
阿部さんから「すなもよう」他の作品のDVDを頂戴する。高城さんの話を聞いたばかりなので、マンガみたいな展開だ。
夜、ナツは「サンタクロースをつかまえて」の初日を観にフォーラムへ。20時過ぎに創一君を連れて戻る。森君の事務所名問題など、もろもろの課題について語り合ううち23時となる。

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12/23

まだ9時ぐらいだろうと思ったら11時になっていた。もはやジタバタしてもしょうがない時間なので普通に出勤して普通に仕込みをする。
今日もまた程よいお客さんの出入りとなった日。素晴らしい。岩住君とビリー君ご来店。
19時閉店。今週は体調の波が激しくて大変だった。
雪のなか帰宅。メールを書いたりお土産を準備したりゆっくり風呂に浸かったりしてダラダラと過ごす。

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12/24

6:30ぐらいに目覚ましが鳴る寸前に起床。「息子」の三國連太郎のように極寒のなか支度をして、7時過ぎに出発。自転車で駅前まで行き、8時の高速バスに乗車。車内で久しぶりにマンガを読む。ウシジマくんがまだ続いており、ストーリーは何がどうなっているのか分からないがやっぱり面白い。
13:30新宿着。例によってまずユニオンへ。満を辞してsakana「洗濯女」LPを購入。個人的には最近不作な気がする6Fも一応覗いておこうか...と行ってみたら、Liquid Liquid "Dig We Must"の初回や、Christopher Reeves/Peter Jenningsの7"など、手頃な拾い物があった。
ネットカフェで30分ほど休憩し、15:30に幡ヶ谷forestlimitへ。
着いたらいきなり鈴木健雄クインテットの面々がリハの準備をしていて、もう既に場が出来上がっている。後飯塚瞭さんだけでなく、金田一さんもヴァイオリンを弾いているので驚いた。訊くと、浩一郎さんから譲り受けた楽器なのだという。高田洋介さんのサックスが気持ちいい。
工藤さんの到着が遅れるというので所在なくブラブラ。大谷君からPANの7"を買ったり、お米ちゃんや長谷川さんや細谷さんや福岡さんとヘラヘラしたり、朝さんとムキムキマンマンスの話をしたり、久々に会う田村君、佐藤さん、井伊さん、小林君、前島さん、鈴木さんなどマヘルの面々と挨拶したりする。前回のショーボートから入ったという戸谷さんというドラマーにも初めてお会いできた。
やがて工藤さん到着し、久下さん、中尾さん、西村さん、さらに小山景子さんと娘さんが同じ空間に居たりする段になると、密度が濃過ぎて時空が歪む。こういうのが福岡さん企画の面白いところだなあ。
開場後、西川さんと話すうち、気付いたらお客さんが場内にすし詰めになっていて、なんだか場所を取るのが悪い気がして、荷物置き場になっている脇のDJブースの中にすっぽり入ってみたら広々としてて悪くないので、ずっとそこで観ることにする。
最初はジジキから。リハで工藤さんや中尾さんが首を傾げながら練習していた曲で、結局完成形の見えないまま本番となったので、どうなるんだろう?と思っていたが、もう10年ぐらい演奏している曲のように演奏するので笑ってしまった。
続いてPAN。前にアートランドで観た時はまだUSツアーの時の編成だった筈だから、小林君、芦田君を含む今の布陣は、ヘタすると違うバンドになってるんじゃないか?と思ったし、実際、まろやかなコーラスと大らかな流れに乗った大谷君の歌が出てきた時は、「おっ、随分変わったな」と思ったものだけど、あの柄崎さんのスタイルが全編に貫かれているのは見事な効果を生んでいたし、もはや金子さんの境地に達したのではないかと思われる大谷君の歌とも相俟って、ちゃんとPANの新生面を示したものになっていると思った。
次は待望の小山景子さん。ドラムが娘さんで、ベース西村さん、ピアノ工藤さんで「春の丘」を2回演奏。「再びのバビロン」とか聴きたかったなあ、などと贅沢は言うまい。目の前に小山さんが居て歌っているというだけで充分。
次はマコメロジー。今井さんと作ったという曲が泣けた。それにしてもお米ちゃんの持つまろみはやはり注目に値すると思う。
そして期待の鈴木健雄クインテット。これは間違いなく今夜の最高のバンドだった。○○野郎Aチームも真っ青の、ばけもののような風体で登場した朝さんが金田一さんと抱擁した時点で目頭が無意味に熱くなる。鈴木さんが発信器を鳴らし、朝さんが音を出し始めた途端に、胸をしめつけられるような感動をおぼえる。いつも思うことだけど、朝さんほど心に直接触れてくる音を出すドラマーは世界中探しても居ないと思う。この美しさ、怖さはハンもミルフォードもとっくに超えている。しかしこうやっていくら賛辞を重ねても追いつかないぐらいの場所に朝さんは居る。
素晴らしきノイズを浴びて空洞のようになった状態で登壇し、マヘル始める。リハをしていないため、あらかじめ配られたスコアをめぐってその場で指示を出され演奏。返しがどうなっているのか把握する余裕なく、ほぼ工藤さんの声・ギターと戸谷さんのドラムを聴きながら弾く感じ。名曲「休日出勤」に参加できたのが嬉しかった。
最後は再びジジキが演奏してしめるという粋な演出。工藤さんは相変わらず超人だった。
終了後、物販で小山さんのCDを購入。LPはいくら探しても見つからなかったから、今回の再発はとても有り難い。
出際に朝さんと挨拶できて良かった。
打ち上げには出ず、小林君と新宿まで一緒に移動。別れてから立ち食いで鴨汁そば。今日初めてのまともな食事かもしれない。
ライヴでは疲れなかったのに、京王新線のホームからネットカフェへの徒歩で疲れてしまった。ほぼ即寝。

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12/25

6:30起床。早めに出るに越したことはないと思い、すぐさま新宿を出て東京へ移動。ちょうど7:36の仙台行きがあったので乗車。即寝するが首が右にガクンと折れて強烈な痛さで目を覚まし、また寝て...という事を30回ぐらい繰り返しながら9:40頃仙台着。駐輪場から自転車を出し、ベースを担いで朝市で買い物。
10:40頃ホルン着。いつもの仕込みをする。
今日は瀬戸さん、大典さん、小濱君、伊藤さん、としお君ら友人知人が多くご来店。皆さんの顔を見て日常に戻る。
夕食を作ることにして19:30に早退け。SEIYUで買い物して帰宅。
買って来たレコードを全て聴き、最後に小山さんの「記憶の運河」を聴く。まずライナーを読んで、自宅録音でPOLY-800を使用しているという事実に興奮する。実際に音を聴いて更に興奮。なにこれ名曲しか入ってないじゃないか。
ナツ帰宅、ラーメン作る。
食後ダラダラ過ごすうちに疲れと眠気マックスとなり、早めに就寝。

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12/26

9:50にものすごい北風の音で目が覚めて、「キタカゼトタイヨオ」の事を思い出す。
朝市経由で出勤。
甲斐さんと清水さん、入れ代わりでぷりぷりさんご来店。ぷりぷりさんは志賀さんの展示を観に来たと言うが、偶然その場にいた女性の方も他県から観に来ていたと言う。
そういう事もあってか、やはり年内に観ておこうと思い立ち、一時店を抜けてメディアテークへ。志賀さんの「螺旋海岸」を観る。
写真の事をよく知らない僕にとって、基本的に志賀さんはよくカレーを食べに来てくれる「お客さん」なわけだが、この展示を観る体験を通して、一気に「とてつもなく凄いお客さん」に変貌してしまった。もちろん、ずっとホルンにポスターを貼っていたわけだから志賀さんの写真は観ていないわけじゃないけど、実際にあの夥しい点数の写真を観るまでは、(当たり前だが)本当に観たことにはならなかった。立ち並んでいるのは写真という物質だけど、繰り返しジャズのテーマのように現れる表象が連綿と心に蓄積して、なおかつ『意味』から強引に引き離されて意表を突く刺戟的なイメージが現れもするので、とてもスリリングかつ感覚が満たされるような、有機的な喜びを味わうことができた。
ぽーっとして一旦店に戻るが、やはり我慢出来ずに戻って、受付でテキスト集「螺旋階段 notebook」を購入。しばらく読み耽る。あれらの写真の背景にあるもの、そこに至る志賀さんの時間が詳細に言語化されており、心を揺さぶられる。特に北釜の人々の言葉が出てくるくだりになると、ううっと泣けてきそうにさえなる。
18時頃、ナツは前野家へオーブンを借りに行き、そのまま早退け。
森君、としお君ご来店。森君は食事してすぐに若生さんとのユーストをしに行く。
22時過ぎ帰宅、ナツ作の鍋で夕食。
メール返信などしてダラダラと過ごす。

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12/27

10時起床し即出勤。朝市が年の瀬特有の混み具合になり始めた。
春名さんから寒中見舞いのカード、大場さんから見事なパンの詰め合わせが届く。こういうのは本当に嬉しいなあ。
各種支払いなどしにあちこちへ行く。今月の経営はじつに苦しかったが、なんとか乗り切れそうだ。
今日はかなり静かということで、「螺旋海岸 notebook」の続きを興奮のうちに読み進める。
16:30早退け。今日届いたムーンライダーズ「火の玉ボーイ コンサート」を聴く。これは去年のライヴの「プレミアムーンチケット」という特別席に付いていたCDで、この手のライダーズの非売品で唯一持っていなかったものなので、ようやくこれで一区切りついた感じだ。しかし、仙台電力ホールの演奏が入っててビックリしたな。
豚肉とコンニャクとタケノコの炒め物を作る。ワンパターンだけどこれが一番手早く出来る。
ナツ帰宅、食事。
メール返信など片付ける。
藤野コレクションより、ずっと観たかった「オープニング・ナイト」を観る。カサヴェテスはいつも金太郎飴的な映画を撮るというイメージをずっと持っていたけど、「オープニング・ナイト」はそんな勝手な思い込みを楽しく裏切ってくれる、時に気味悪く、時にきらびやかな変化に富んだ映画だった。 こんなに寒々しいストーリーなのに、豊かな重層的な作りにワクワクさせられる。そして何もかもがカッコイイ。いわゆる現代的なシュッとしたカッコ良さではなく、予想を遥かに超えたマジックを見せられた時にだけ感じるカッコ良さ。

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12/28

10:30頃起床し即出勤。
今日もまた静か。昨日よりちょっといいかな?というぐらい。おかげで志賀さんの本はレクチャーの章を全て読み終えることができた。9回目・10回目のレクチャーは、もうやめてくれというぐらい泣ける。
忘年会で作るカレーのことをぼちぼち考え始める。
夜、城田君ご来店。ようやく밀양のCD-Rを渡せた。
18時頃ナツも城田君もデモへ出かける。
としお君、森君ご来店。岩淵さんの映画の事など話す。
帰りは雪が降る中、SEIYUに寄って買い物をして帰宅。
滞っていた日記のまとめを2時ぐらいまでかかって書く。この一週間は気付いたら色々あったんだな。

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