2010年11月3日水曜日

パラダイス

同じ業務を担当していて仲良くさせて頂いたKさん、Cさんにも退職することを伝える。別れを惜しんでくれる人が居るというのは何て幸せなんだろう。今日の業務は地獄のようだったが、この地獄を共有している感覚だけが救いになっているので、本当に感謝している。KさんもCさんも、普通に考えたら一生接点の無いだろう人たちだけど、いろいろ話していると、彼女らの生活空間の苦しげな断面がうっすらと見えてきて、胸につっかえるものがある。それはもちろん、僕にも身に覚えのある苦しさであって、これは決してあるがままに共有は出来ないけれど、暗黙のうちに我々負け組庶民の舟板を形作っている苦しさなのは間違いない。

アル・グリーンの歌声がしみる仕事の帰り道に、ついにうるまを買った。2個で500円、本当に安い。1本吸っただけで重いものが体に入ってくる。煙草本来の痛烈な効用があると思う。

ナツが買った立子さんのカップが炬燵に置いてあった。ミルク色と赤茶色のバランスが美しく、過去の暖かい思い出と現実の肉体の内側の残酷さがロマンチックに断層を成している。

カウリスマキの「パラダイスの夕暮れ」を観る。未見だと勘違いして借りたけど、前に観たことがある映画だった。ゴミ収集会社の車庫が堂々と映し出されるタイトルバックからして痺れる。役者の顔がみんな貫禄があり素敵だ。あと挿入されるロックンロール度がカウリスマキ作品の中で一番高いかもしれない。

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