2010年11月9日火曜日

40

子供の頃は、40才などというと「完璧に大人」だと思っていたけど、いざ自分が40才になってみたら、何ということはない自分の時間が延長されているだけで、何が成長したのか、さっぱり分からない。しかし、およそ自分が仕事帰りの仙台の夜の街を、iPodでミカバンドを聴きながら、自転車で走っている姿などは想像だにしなかった。

10年前は、火星の庭で紙袋をかぶって笛を吹いたり、新聞の紙鉄砲を鳴らしながらオルガンを弾いたりしていた。
20年前は、DX7とRX11でテープを作っていた。デア・プランがアイスラーをコピーしたようなテープだった。
30年前は、YMOの「タイトゥン・アップ」のシングル両面を死ぬほど聴きまくっていた。死ぬかと思うぐらいカッコイイと思った。
思い返してみると、何も変わってないなと思う。違うのは、住んでいるのが仙台で、結婚していて、バンドをやっていて、部屋に閉じこもったりしていないという事ぐらいか。いや、大きな進歩なのかもしれない。

30代最後の夜に、コーエン兄弟の「バーン・アフター・リーディング」を観る。キャスティングに惹かれて、敢えてパッケージのあらすじを読まずに借りてきたが、これは大ヒットだった。ことごとく笑いのツボにヒットして、観ている間楽しくてしょうがなかった。こんなに無意味で非生産的なのに、物語としてきちんと完成されている(完成してしまった)映画は観たことがない。マルコヴィッチの奥さん役のティルダ・スウィントンが超カッコイイ。コーエン兄弟の「赤ちゃん泥棒」「ミラーズ・クロッシング」は大好きな作品だが、その後の「バートン・フィンク」と「未来は今」がどうもダメで、それ以降は全く観ていなかったから、また楽しみが増えた。「ファーゴ」とか「ノー・カントリー」とか、少しずつ観よう。

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